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ひとりといっぴき時々かあちゃん

母直伝 "良いものを長く大切にする暮らし"

良い靴履いたら人生変わった、2足の革靴が教えてくれたこと

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「イメルダさん、靴片付けて!!」
玄関にズラリと並ぶわたしのヒールを見て、母がよく言っていました。
イメルダ・マルコスはフィリピンの元大統領夫人、靴の収集癖があり3,000足ものコレクションをお持ちで、その波瀾万丈な人生は映画にもなっています。

あの時玄関に並んでいたヒールは、紆余曲折を経て全てローヒールになりました。
本日は、靴がきっかけでその後の人生まで変わった、そんなお話です。

 

きっかけは、人生初めての革靴でした

高校の入学祝いに、母がプレゼントしてくれたもの。
それはリーガルのローファー2足でした。

黒のコインローファーと茶のタッセルローファー。
これまでスニーカーしか履いたことのなかったわたしにとって、初めての革靴。

そもそも、"ちゃんとした靴屋さん"に行ったこともなかったわたしは、大人の仲間入りを果たしたようでドキドキが止まらなかったのを憶えています。

靴箱を大事に抱えて乗った帰りの電車の中で、母と3つの約束しました。

・高校3年間、この2足で過ごすこと
・革を休ませるために、交互に履くこと
・週末には、必ず靴磨きをすること

わたしは3年間、この約束を守り2足のローファーで過ごしました。

雨の日も雪の日も毎日履いていたので、さすがに見た目はくたびれていましたが、一度踵の張り替えをしただけで、壊れたり破けたりすることはありませんでした。

 

お手入れをすれば、良い靴は一生もの

この2足のローファーがきっかけで、大学生になったわたしは革靴収集に目覚めます。

「良い靴を履けば、足にもやさしいし、手入れをすれば一生履ける」

という母の言葉と、当時勉強していたサステナブルデザイン(=持続可能なデザイン)の精神がぴったり合致したのです。

僅かなバイト代を貯めては、清水ダイブを繰り返し革靴に投資する日々

毎日のコーディネートは、"どの靴を履くか"から決めるほど靴に魅せられていました。
週末、デッキに靴を並べてニヤニヤしながらお手入れするのが、至福の瞬間。

当時好んでいたのはヒールでしたが、一生履こうと大事に大事にしていました。

 

ピンチ到来!履く靴も着る服もない!

徐々に増えていく靴コレクションに、幸せを感じていた頃のこと。
高校生の時に部活で痛めた腰が悪化しました。

コレクションの大半はヒール。
とは言え履き心地のよいものばかりでしたが、それも履けない程の痛み。

実は大学生になって10kg太ったのですが、教育実習や卒業制作が重なり、ガクっと体重が減った時期でもありました。

腰痛で靴が履けない、痩せて服がブカブカ。
履くものも着るものもない!もはや死活問題です。

痛みが引いても腰が悪いことに変わりはない、今後ヒールを履き続けるのは難しい。
そう判断したわたしは一念発起、断腸の思いで履けなくなったヒールとブカブカになった服を売り、そのお金で新しい靴と服を買うことにしたのです。

 

一度手放したら、本当に好きなものが見えてきた

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靴も服も、ほとんど全てを手放しました。
そして、一から買い直しました。

その基準は、”何歳になっても履けるデザイン、何年でも履ける良い素材"

スタンダードで歴史や技術のあるものや、縫製や素材にこだわりのあるものが好き。
新たな基準を設けたことで、何年経っても好きでいられる条件が見えてきました。

この時21歳、当時買い直した靴や服は、32歳の今も大事にしているものが大半です。

仕事でも、休日でも、腰痛になっても、子どもができても、履ける着れる。
ライフスタイルの変化に対応できれば、買い替えの必要もありません。

 

良いものを長く、が人生を変えた

2足のローファーから始まった「良いものを長く」の精神は、わたしの人生に大きく影響することになりました。

・靴と服を一旦全て手放したことで、ものに対する考え方が変わった

・学士&修士論文のテーマが、"長く使えるデザインとはなにか"だった

・就職先が、職人の技術の継承と周知をサポートする機関だった

・転職先が、長く使うことを推奨する職人手作りの革鞄メーカーだった

・そして今現在、シンプルかつサステナビリティな生活をしている

初めて革靴を履いた15歳のわたしは、その時履いていた2足のローファーが、その後の人生を左右することになるとは夢にも思っていませんでした。

ローファーから始まり、10年以上「良い物を長く」を続けてきたので、きっとこの先もライフスタイルに関する好みや考えは変わらないと思います。

ミニマリストですかと問われると、物の少なさの基準が難しい。
でも、自宅にある全てのものが厳選されていますかと問われると、YESと答えられます。

たくさん考えて買って大切にしてきた物たち。
これから先の10年20年も、お手入れしながら長くお付き合いしていくつもりです。

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ちなみに、腰を痛めてからスニーカーも大好きになりましたよ。


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