ひとりといっぴき時々かあちゃん

母直伝 "良いものを長く大切にする暮らし"

【追悼】ありがとうブルーナ、ミッフィーが与えてくれたもの

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先週の金曜日、ニュースサイトにはミッフィーの作者ディック・ブルーナの訃報が…
幼い頃の記憶を振り返り、寂しさと感謝の気持ちがこみ上げてきました。

本日は、ミッフィーに影響されて育った32歳のお話です。

 

ミッフィーとうさこちゃん

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小さくて真っ赤なミッフィーのトートバッグ、写真を加工して誤摩化したものの、かなり薄汚れています。

表のミッフィーの耳にリボンを、裏に名前を刺繍してくれたのは母です。

幼い頃、宝物と言う名の、石ころや木の枝をミッフィーバッグに入れて常に持ちあるいていたおかげで、ハンドルは色褪せてカサカサ…

今も、小物を収納して使っています。

 

ミッフィーには3つの名前がある

実は、わたしにとってミッフィーは「うさこちゃん」でした。

うさこちゃんに、他の名前があると知ったのは中学生の頃、お小遣いでミッフィーのシャーペンを買ったのがきっかけでした。 

ナインチェ・プラウス

日本ではミッフィーが一般的ですが、これが本名?です。

作者であるディック・ブルーナはオランダ、ユトレヒト出身のグラフィックデザイナー。
本国オランダでは、今もナインチェの名前で愛されています。

ミッフィー

こちらは、イギリスで英語版が出版される際に付けられた英語名。

世界的には英語名のほうが有名なのでしょうか、日本でもナインチェの表記はほとんど見た事がありません。

うさこちゃん

そしてこれが日本語名。

福音館書店から出版された本で「うさこちゃん」と表記されており、翻訳家石井桃子さんの日本語訳なんだそう。

他の出版社から出版された本では「ミッフィー」と表記されています。

うさこちゃんだけでなく、他の登場人物もそれぞれ日本語名があり、左が他出版社バージョン、右が福音館書店バージョンです。

「おとうさん」⇔「ふわふわさん」

「おかあさん」⇔「ふわおくさん」

「メラニー」⇔「にーなちゃん」

「スナッフィー」⇔「くんくん」

柔らかい雰囲気が、かわいらしいですよね。

 

ミッフィーが横を向かない理由

絵本でも、アニメでも、ブルーナが描くキャラクターは常にこちらを見つめています。

そう、歩く時も、寝る時も。

これはブルーナの「本を開けばいつだってあなたのことを見ているよ」という意味が込められているのだそう。

ブルーナが最初に「ナインチェ」を出版したのは1955年

当時のオランダでは、絵本と言えば写実的な絵が多く、シンプルなデザインのキャラクターと、目を引く色合いはとても斬新なものでした。

そんな時代だったからこそ、本を開いた時に子どもが安心できるよう、いわゆる「カメラ目線」にしたのかもしれませんね。

また、キャラクターに使用される色も「ブルーナカラー」と称された6色のみで構成されており、誰が見ても一目でブルーナの作品であることがわかります。

 

ミッフィーの線の秘密

ミッフィーって、パソコンでも簡単に描けそうですよね。
でも、よーーく見ると線が凸凹しています。

これは、画用紙に鉛筆で溝(下書き)を付け、その溝をインクでなぞって描いているから。

ただの楕円に見える目も、命を吹き込むようにゆっくりと丁寧に描かれており、手書きの揺らぎが、シンプルなデザインにあたたかみを感じさせてくれるのです。

You Tubeで「Dick Bruna」と検索すると制作風景を見る事ができます。

 

うさこちゃんで育ちました

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母は、シンプルライフを好んでおり、比較的物が少ない家で育ちました。

ただひとつ「本」を除いては。

まだ文字も読めなければ、言葉も理解できない頃から、母が毎日毎日絵本の読み聞かせをしてくれたおかげで、本の虫になったのは言うまでもなく…

沢山あるの絵本の中で、幼いわたしが最初に興味を示したのが「うさこちゃん」だったと、ミッフィーのシャーペンを買った時に教わりました。

うさこちゃんから始まり、ぐりとぐら、14匹シリーズ、11匹のねこ、てぶくろ、ピーターラビット、100万回いきたねこ…

動物が出てくる絵本が大好きで、すり減る程読み返した記憶があります。

うさこちゃんがくれたもの

近所に同年代の女の子がおらず、1人絵本を読んだり、動物を描いたり眺めたりするのがなにより楽しかった子ども時代。

絵本で動物に魅了され、虫や魚を飼ってみたり、餌台を作りそこに来る鳥を観察したりするのが大好きでした。

小学生の頃はいわゆる保健室登校も体験しましたが、そんな時も本と動物が友達でした。

あの時、うさこちゃんに出合っていなかったら…きっと不登校になっていたと思いますし、犬と暮らすこともなかったと思います。

絶対裏切らない味方になってくれる本と動物、うさこちゃんが、それを与えてくれました。

 

大人になっても、うさぎ好き

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そんな訳で、わたしにとって「うさぎ」は特別な動物

と言いつつ飼ったことはないのですが…飼ってみたい!

中学生、高校生の頃は文房具はミッフィーグッズで揃えていましたが、残念ながら手元に残っているのは冒頭のトートバッグだけです。

大人になってからは、うさぎモチーフのものを集めています。

母のコレクションも含まれていますが、集合させたら10羽いました。

 

ありがとうブルーナ、安らかに

享年89歳、2011年に創作活動を引退するまで、描き続けていたそうです。

昨年開催されていた「ミッフィー展」に行き、うさこちゃんと母との思い出を懐かしんだばかりでした。

世界中、何万人の人を幸せにできるなんて、そんな人生素敵じゃないか。

しかも、ずっと先の未来まで、絵本で幸せを運べるなんて、ずるいぞ。

なんて思ったりして。

そんなわたしも、うさこちゃんをミッフィーをナインチェを愛したひとり。

ありがとうブルーナ。

日本語公式サイトでも、ミッフィーが涙を流していますよ。

安らかに。

 

本日も最後までご覧頂きありがとうございました。
みかんに会えたのも、うさこちゃんのおかげだね。
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